フレイムワークの要件

発表:フレイムワークの要件

1.はじめに

よく耳にするフレイムワークとは、どういったもので、どういった点に注意すればよいのだろうか。今回の発表では、これらの問いに答えると共に、代表的なフレイムワークを簡単に紹介した。

2.発表内容
■フレイムワークはどういったもの?
 フレイムワークを一言で言えば物事を整理するための枠組みとなります。何か問題が起きたとき、その問題の本質的原因がどこにあるのかを検討するためには、物事を整理して考える必要があり、そのために使われる枠組みがフレイムワークです。従いまして、フレイムワークの要件として、課題解決のための検討すべき要素を、漏れなく重複無く想起させるものである必要があります。例えば、SWOT分析は、競争優位の源泉となる要素として、検討すべき観点を網羅的に提示している枠組みです。
 逆の見方をすると、経験的蓄積や、論理展開から、課題や問題に対する的確な対応策が明確な場合は、フレイムワークで検討する必要はありません。ただし、過去の経験で対応していくと、本質的原因を見誤ることもあるので、フレイムワークを用いた簡便なチェックを心がけたいところです。

■注意点は?
 マーケティングとはレビットの定義をかりると「顧客を獲得し、維持する活動全て」となります。この定義だと、マーケティングにおける4P(Place,Price,Promotion,Product)と4C(Customer value,Cost to customer,Conveniece,Communication)は、共にマーケティングで必要な視点を網羅的に想起させています。ここで、両者の違いを考えると4Pはマーケティング販売を軸としていて、4Cは顧客を軸としています。両者は、どちらが正しくて、どちらが間違いということはありません、単に、軸としている視点が違うのです。
 4P,4Cのフレイムワークのどちらが重要視されるべきか。結論をいうと、品不足の状況では、如何に供給・販売するかが問題にり、4Pが有力です。逆に、品過剰では、顧客の購買活動を意識した4Cが有力となります。通常は、併用して用いることで、検討すべき要素の網羅性を高めます。これらの、考察からフレイムワークの留意点として
 1.何を軸(目的)にしているのか意識する
 2.どういった前提条件の下で有効に機能するのか意識する
これら、二つを考えることで、より的確にフレイムワークを用いることが出来るようになると考えます。詳しくは下記書籍参照

「超」MBA式ロジカル問題解決

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今回の発表では、フレイムワークの要件と、留意点を重視していたので、基本的なフレイムワークの紹介は割愛させていただきます。

3.反省点

  発表内容 プレゼン技法
良い点 多くのフレームワークがあったので、比較できた・重要な部分がわかりやすかった スライドが見やすい・受け答えが親しみやすい・内容の確認をしていた
改善点 実例がなかった・内容の絞込みがなかった・実例がほしかった 早口で聞き取りにくい・資料のUPが遅い・文字が小さい・色使いが悪い・質問の答えをぼかす・スライド番号が付いていなかった