手を動かして学ぶ技術マーケティング

発表:手を動かして学ぶ技術マーケティング
発表者:永井

1.はじめに
昨今の企業の経営環境に着目すると、競合他社との価格競争や既存の業界とは全く異なる業界からの新規参入、さらには市場のグローバル化などといった劇的な変化が起こり、市場変化のスピードはとても速く、将来予測なしでは売れる製品・サービスの提供は不可能な状況にある。そのような状況の中では、これまで自部門のみに専念していた人間が、自分門だけではなく市場全体を見渡し、自部門から直結したお客様へ提供できるニーズを発見する機会を作ることが重要である。そのためこれまで市場を顧みなかった研究者は、自らが関わる事業と技術を顧客の視点から体系的かつ総合的に見るマーケティングの知識・スキルを身につけることが必要命題となる。
そこで今回の定例会のテーマは
①技術者としての今後のあり方を考える
②技術から市場ニーズ、経営戦略を考えるマーケティング手法に関する方法とそれを実際に使うことにより技術の市場への展開方法を学ぶ
以上2点を目的とした。

2.発表内容
(1).社会背景
(2).発表目的
(3).技術者にとってなぜマーケティングが必要なのか?
(4).顧客環境と価値観の大きな変化
(5).市場価値の変化                    
(6).今の企業に求められていることは?
(7).これからのマーケティング活動のあるべき姿
(8).技術者が主体で行うマーケティングの優位性
(9).既存マーケティング戦略の基本フロー
(10).技術マーケティング戦略の基本フロー     
(11).実戦   
                 
3.議論
現在の企業が行うマーケティングは劇的に変化している。戦後から80年代においてはマーケティングの中心は、顧客が求めている製品・サービスはなにか、つまり提供する価値そのものについて検討分析することであった。しかし、現在の市場ニーズは提供する製品・サービスだけにとどまらず、それら価値が作り出される前後段階、ならびに補助的価値にも及んでいる。例としては、ブランド・提供方法・生産地・支払い方法・アフターサービスが挙げられる。技術もそのひとつに挙げられており、消費者ニーズに直結した技術の開発が求められ、技術から顧客の潜在的ニーズを呼び起こすこともある。つまりこれからの技術者は自部門の領域にとどまらず、常に市場に触れ合う環境にいなければ本当に必要とされる技術を生み出すことが難しい。そのため技術は市場を様々な観点から見ることができるマーケティング能力が必要であると考えられる。

4.反省会

  発表内容 プレゼン技法
良い点 最初に議論点があった・マーケティングの定義がはっきりした・内容がしっかりとまとめられていた スライド作りが早くなった・資料が十分にそろっていた・実践があった・図の使い方
改善点 Webで議論ができなかった・具体的な事例を入れてほしかった 目的が明確ではなかった・議論を設定したほうがよかった・目標の時間管理ができなかった・実践の時間配分