「最新バイオマス事情」(発表者:永井)

バイオマスから生成されるバイオエタノールを基とした事業可能性を検討した。
詳細は資料(ppt)参照

発表の主な概要は次の通りである。

1.現在から将来にかけての世界のエネルギー需要と供給
2.バイオマスエネルギーの必要性
3.バイオマスとは
4.世界各国のバイオマスエネルギーの利用と動向
5.日本におけるバイオエタノール事業例(アサヒビールバイオエタノール・ジャパン・関西)
6.議論(バイオエタノールの事業成功可能性を探る)


■1.現在から将来にかけての世界のエネルギー需要と供給

BRICsを筆頭にこれまで発展途上国だった多くの国々が
近年まれに見るほどの成長を遂げている。
それに伴いエネルギー需要は増大し、2030年には現在の●●倍にあたる●●になると予想されている。
これまで利用してきた化石燃料は可採年数に限りがあり、私たち人事類は永続的に
利用可能なエネルギーの開発が必要とされている。
そこで最近注目されているバイオマスエネルギーがある。

 



2.バイオマスエネルギーの必要性
3.バイオマスとは
バイオマスカーボンニュートラル(植物起源の燃料の燃焼により発生するCO2は、もともと植物が空気中の
CO2を固定したものであるため差し引き0になるという考え)の観点から化石燃料の代替燃料になるだけではなく、
CO2削減にも寄与するため、次世代新エネルギーの一つとして注目されている。




■4.世界各国のバイオマスエネルギーの利用と動向
バイオマスから生成されるエネルギーで現在最も注目されているのは、
バイオエタノールである。世界各国でバイオエタノールの利用が盛んに行われており、
特にブラジルとアメリカが牽引している状況にある。
また、アメリカは日本が一番注目しているセルロースバイオマスの利用に
関する重要特許を多く保持している。
そのため今後日本がバイオエタノールを普及させていくためには
セルロースバイオマスに関する技術開発が必須となる。

■5.日本におけるバイオエタノール事業例(アサヒビールバイオエタノール・ジャパン・関西)
アサヒビール(沖縄県伊江島)
島内でこれまでよりも3倍のバイオマスを得られるモンスターケーンと呼ばれる
サトウキビを栽培している。得られたバイオマスは島内に設置したプラントを用い、
製造したバイオエタノールは島内を走る車に供給している。
この事業の特長は「離島」で事業を行っている点にある。
一般的に離島における石油価格は高い傾向にある。
そのためバイオエタノール燃料でもコスト的に見合う計算になる。

バイオエタノール・ジャパン・関西(大阪府)
大成建設株式会社、大栄環境株式会社、丸紅株式会社、サッポロビール株式会社、東京ボード工業株式会社
の5社によって設立された。バイオマスセルロース系にあたる建築廃材を用いており、
技術は月島機械、丸紅がアメリカから導入した新技術を用いている。
この事業の特長は「建築廃材」を用いている点にある。
一般的に現状の石油価格ではバイオエタノール燃料はコスト的に負けてしまう。
しかしこの事業ではバイオマスに建築廃材を用いることで、バイオエタノール
販売利益だけでなく、建築廃材の処理費も得ている。
これにより事業の入り口と出口の両面からの利益で事業の採算性の確保を行っている。

■6.議論(バイオエタノールの事業成功可能性を探る)
・日本のバイオエタノールの利用はまだ世界各国に比べれば
遅れを取っている。また国土が狭いため自国で十分なバイオマス
確保できるかという問題もある。
その中でバイオエタノールが事業として成立するためには
なにが重要なのか議論した。』


(文責:永井)