「創造力(Creativity)を伸ばす方法」(ファシリテータ:堀田)

基本情報
日時:2008年10月26日 17:00〜19:30
場所:大学某所
出席者:井之上、倉富、山下、道又、木村、西田、堀田、三井、松本、ゲスト1名(計10名)(敬称略)
テーマ「創造力(Creativity)を伸ばす方法」ファシリテータ:堀田

1.背景と目的
 現在のような、さまざまな変化がすごいスピードで起こる時代にあっては誰かの真似をするだけでは不十分で、「創造性」なるものを持つものががますます影響力を増していくものと思われる。この「創造性」はVEXが理念に掲げる「イノベーター」にも密接に関わる能力と考えられる。しかし、創造力とは何なのか、それを伸ばすにはどうすればいいのかとなると、それぞれの専門分野などによっても意見はさまざまである。
 そこで、異分野の人材が集まるVEXという場において議論することで、普段何気なく使われることの多い創造力とはどういう能力(他のどのような能力に置き換えて考えることができ)、それを伸ばすにはどうしたらいいのかのヒントを各人がつかむことを目的とした。

2.内容
 まず、事前に以下の1、2についての各人の考えを準備してもらった。
2.1 自分が創造的だと思う事例紹介と、なぜ創造性を感じるのかの説明  
2.2 過去に自分が創造力を発揮できたと感じたときのことについての説明
 当日は上記を通じて導かれる創造力に必要、もしくは深い関係のある要素を一人3分以内で発表してもらい(発散)、
それらを分類し、整理された要素から創造力を伸ばすのに有効な方法を検討(収束)するという流れで議論を行った。

3.まとめ
 結果として、議論が発散したまま時間を迎えてしまい目的としていた創造力を伸ばす具体的な方法というアウトプットは得られなった。反省点として、どういう流れ(時間配分等も含め)で議論を進めていくかという事前のイメージが不明瞭であったこと、「創造性」の定義があいまいなままに進めようとしたために話がうまくまとまらなかったということがあげられる。今回のディスカッションを通して「メモにバイアスをかけない」ことの難しさ、フレームワークの重要性などを実感した。
 一方で、創造性には今ある問題を解決する場合と、新しい課題を見つけ出す場合とがあるなど、非常に参考になる意見も得られた。また、今回事前準備で自分が何をすごいと思うのか、自分が今までしてきたことはどうであったのかを振り返ることで、どういう発見があったかを大事にしてもらえれば意味を帯びてくると思う。今回のディスカッションをきっかけとして各人が「創造性」という言葉を通して「何が違うのか」、「どこで差がつくのか」、「何を変えていけばいいのか」などについて考えていけたら良いと思う。
 
文責 堀田周作