「研究紹介とVEXにおける研究テーマに向けて」(発表者:種市)

基本情報

  1. 日時:2011 年 6 月 26 日 14:00〜16:00
  2. 出席者:種市、室伏、倉田(計 3 名)(敬称略)
  3. テーマ「研究紹介とVEXにおける研究テーマに向けて」 発表者:種市

背景

 種市寛人(理学研究科物理学専攻1年)は5月にVEXに加入した。専攻は半導体材料中の結晶欠陥の研究を行っている。しかし、口頭の説明だけでは具体的な研究内容のイメージがつきにくい。そこで、他のメンバーに自分の普段行っている研究を知ってもらうために、第一回の発表として研究紹介を行うこととした。
 また、種市はVEXにおけるテーマの決定が遅れていた。そこで、現在考えている構想からテーマを決定するために、現在の興味分野についても軽く発表を行うこととした。

本定例会の目的

・他のVEXメンバーに種市の普段行っている研究について具体的なイメージを持って知ってもらうこと
・種市の興味分野を共有し、研究テーマを決定すること

内容

1、 発表内容 
1.種市の所属研究室の紹介
・研究室(結晶欠陥物性学研究部門)の目的
・基本的な結晶構造
・様々な結晶欠陥
・研究対象とする材料とその評価方法

2.種市の行っている研究(卒業研究より)
酸化亜鉛の転位に関する研究-インデンテーション法で導入された転位について-・
酸化亜鉛を研究対象とする動機
 ・転位についての解説
 ・酸化亜鉛の主なすべり系と新たに導入した転位を研究するための動機
 ・インデンテーション法の解説と酸化亜鉛におけるインデンテーション実験の先行研究
 ・酸化亜鉛の(1120)面のインデンテーションの先行研究
 ・実験目的
 ・試料作製の方法
 ・インデンテーション実験の条件
 ・実験結果(二種類の条件の光学顕微鏡像とTEM暗視野像)
 ・まとめと今後の研究について

3.興味分野 日本における太陽光発電の理想的なあり方を考える
・日本の電力供給の問題点と変更前の解決策
東日本大震災後の政策転換
太陽光発電の問題点(安定した出力が得られない、発電コストが高い)
・暫定的な種市のテーマ 日本における太陽光発電の理想的なあり方を考える

2、 議論

 発表時間が90分もかかっていしまい、議論に充分な時間を割くことができなかった。
種市はVEXにおける研究は商業化に向けたものでなくてはならないと考えていたため、テーマ決定に困難を感じていた。しかし、議論の末VEXでのテーマは「各自の活用したい技術を羽ばたかせる」であるので種市のテーマは妥当とされた。

3、 参加者からのフィードバック

・研究目について説得力のある説明ができるような理解をすべき
・専門的な言葉の使用はなるべく控える
・発表によって聴衆に何を伝えたいのかをもっと絞るべき
・発表中の質問に対する答え方が回りくどい
  ・少し早口

まとめ

 発表者も参加者も貴重な時間を使って発表会に参加しているので、、発表を通して誰に何をなぜ伝えたいのかということをとことん突き詰める必要があるということを感じた。
研究テーマ決定に関してかなり悩んでおり、それが解消されたことによってこれからはそのテーマ「日本における太陽光発電の理想的なあり方を考える」の研究に邁進することができる。



文責(種市)